2016年6月21日火曜日

コーヒーセレモニー

先日、お客さまに誘われて「コーヒーセレモニー」というものを体験してきました!

「あゆみさん!博多駅南(注:地名です)でコーヒーセレモニーがあるんですど、行きませんか?」とデートのお誘いを受け、ワクワクしながら行きました。

「コーヒーセレモニー」とは
コーヒー・セレモニー(英語:coffee ceremony)とは、エチオピアとの伝統的な習慣であり、コーヒーを飲むことを儀式化した作法の一つである。エチオピアではカリオモン(Kariomon)と言い、「カリ」とはコーヒーノキの葉、「オモン」は「一緒に」という意味である。
日本の茶道と同様、コーヒーを飲むという行為に精神的な要素や教養などが含まれる文化的な習慣であり、他者に対する感謝ともてなしの精神を表すものである。
女性が執り行うものであり、エチオピアでは結婚前の女性が身につけるべき作法の一つとされている。冠婚葬祭の際や、大切な客を迎える際などに行われる。使われるポットやカップなどの茶器は女性が実母からや嫁ぎ先で代々受け継がれてきたものであることもある。
客の前でコーヒーの生豆を煎るところから始め、3杯飲むことが正式であることから、1時間半から2時間以上かかる場合もある。その間は香を焚き、客はパンやポップコーンファンディシャ)などを食べながら待つ。
 (Wikipediaより引用


博多駅南の「マスカル珈琲」に現地集合!
毎月11日にエチオピア式のコーヒーセレモニーが行われています。(要予約)

使われている豆は、ハラール。エチオピア東部の産地のもの。
まずは生豆を水洗いして(え?水洗いするの!?!?)乾かさずにそのまま鉄鍋(?)で炒るところから!
ほぼ平らな鉄鍋の下は、七輪みたいになっていて炭火です。
こんな焙煎、初めて見ました~!


土間に小さな椅子だけが置いてあり、車座になってこの様子をみんなで観察~
鉄の杓子のようなもので、豆を混ぜ混ぜ。
時々息を「フッー!!」と吹きかけて豆の皮の焼けかすを飛ばしておられました。

 コーヒー豆らしい色になってきました。煙も登っています!

コーヒー豆を挽く(叩く?)間に、こんな素敵なポットでお湯を沸かします。
 
炒られた豆は、竹の皮で編んだお盆のようなものに移して少し冷まして、こんな感じで臼のようなものに入れて、ゴンゴンゴンゴン杵のようなもので砕いていきます。
店主の宮崎さんはエチオピアの民族衣装を着てのお接待です。素敵!


その間に、今度は乳香(ミルラ)を焚きます。天然ゴムのような塊です。贅沢~!
コーヒーと乳香のミックスした、トリップしそうな香りが充満する不思議な空間。
乳香が入った壺と、香炉。 乳香はもちろんエチオピア産のもの。

途中、臼の中のコーヒー豆の香りを嗅がせていただき、車座一同順にゴンゴンさせてもらいました。
私もゴンゴン・・・
中央縦2ヶ所見える白いものは、コーヒーが出来上がる間につまむポップコーン。
細かくなるまでには、かなりの重労働です。 約1時間掛かりました。

豆を挽き終わったら、お湯の入ったポットに直に投入!このポット1リットルくらい入ります。
ポットを斜めにしているのは、豆を一カ所に沈めて上澄みを注ぎやすくするためだそうです。


 コーヒーをコトコト煮出す感じです。ワイルドだ~ いい香り~
 

豆をゴンゴン叩く間やコーヒーを煮出している間、エチオピアの文化や生活について、色々と話してくださいました。楽しい~!

コーヒーの抽出が終わったようです。
少し冷ましてかわいいカップに人数分、注いでいきます。
3杯飲むのが現地の流儀で、 それぞれに意味があるのですが・・・
3杯目の「祝福」しか覚えていません。美味しくて楽しくて、メモ取っていませんでした。とほほ。

1杯目(一煎目)は砂糖を小さなティースプーン3杯。(現地の流儀だそうで、まずはそれでお願いしました)
どれほど甘すぎるのかと思って、口に入れると・・・ まったりと濃くて美味しいーーー!!!

お茶請けのシフォンケーキです。
これまた美味しい。

その後、砂糖の量を訊かれたので、2杯目(二煎目)は砂糖1杯。3杯目(三煎目)は砂糖なしでいただきました。
それぞれに美味しかったです!
なんだろう?この不思議な美味しさ。とにかく美味しい!

コーヒー豆を洗うところから、3杯目を飲み終わるまで雑談をしながら約2時間。
ゆったりとした贅沢な時間でした。

エチオピアには独自のカレンダーがあって、お正月は9月11日。
それにちなんで毎月11日にオーナーの宮崎さんは自分のお店で『エチオピア式コーヒーセレモニー』を開催していらっしゃいます。

このセレモニーに参加するには事前予約が必要ですが、その参加料はなんと400円!
エチオピアの珈琲文化にすこしでも触れてもらいたいという気持ちかららしいです。

ありがとうございます!ごちそうさまでした!

マスカル珈琲
福岡市博多区博多駅南4丁目16-14 BE-IN 101

マスカルとは、エチオピアのお正月(9月11日)頃に咲く、コスモスに似た黄色い花で、花びらは8枚。マスカルとはアムハラ語で十字架を表すのだそうです。
エチオピアの国花でもあり、新年の訪れを知らせる、とても大切な花なのだそうです。

誘ってくれたお客さま、こんな素敵なイベントを見つけて誘って下さりありがとうございました☆
「きっとあゆみさん、こんなの好きだと思って!」と。
ありがとー!

更にデジカメを忘れた私のために、写真を撮って送って下さってありがとうございました。

http://wisteria-c.com