ぱちもん

ブレスレットの修理に来られたお客さま。２度目のご来店です。
再訪、ありがとうございます！

毎日のように愛用していて切れてしまったブレスレットと、まだ切れてはいないけれど、ゴムが少しほつれてきたから切れる前にメンテナンスを、と３本のブレスレットのゴム交換のご依頼。

一部欠けたロンデルがあったので「これ、どうしましょう？」と訊くと「このぱちもんのブレスレットの部品、使えますか？」と、紫のブレスレットを出されました。

「え ？ぱちもん？？？」と見せていただくと、見事なぱちもん！！！

石に興味を持ち始めた５年ほど前に、旅行先（国内）の観光客も多い大通りでアメジストとして売られていたものを買ったそうです。「1000円くらいでめちゃくちゃ安かったんですよー。そしたらしばらくして、水に濡らしてしまってから徐々にこうなって・・・。そのまま仕舞ってました。」
半透明のゴムは薄いピンクに染まっています。
触ると紫の皮（？）がはがれました。

失礼ながら「これ・・・、酷いですねぇー！ここまでスゴイの初めてみました！」 と大笑いしてしまいました。

「あの、これ、写真に撮ってブログとかに載せていいですか？」
「いいですよ！騙されないように！！！ってことで、載せてください！」
「大笑いしました、って載せますよ」
「どうぞどうぞ！」
ということで、ロンデルなどを抜き取った後に、ぱちもんアメジストを写真に収めました。
紫の皮がはがれた土台も、すりガラス・・・みたいな質感です。

これは、ウィステリアで取り扱っているアメジスト

紫が素敵だな～
この色がいいな～
と、思ってのセレクトなら構わないと思うのです。

でもでも、
アメジスト　として選んだのなら
こんな悲しいことはありません。

そんなもん、アメジストと称して売るなよ。

他店さまでご購入のアクセサリーの修理を依頼されると、時々「は？」 という石または石もどきに遭遇します。
お客さま自身が疑問に思われていて訊かれた場合は答えていますが、訊かれない限りこちらからはあれこれ言いません。
なぜなら、訊いてもいないのに「これ、おかしいよ」と言われて気持ちのいい感じはしないでしょうから。